タイムリープと秋の空。

timeleap.netで記事を書いていた沙耶の避難所です。タイムリープの方法や関係する話を書きます。

アファメーションと催眠

こんにちは、沙耶です。

以前私は催眠を使ってタイムリープしたと書きましたが、そのことについて『アファメーションと同じようなものか』という質問が何人かから寄せられました。私自身アファメーションについて詳しく知らないので調べてみたところ、アファメーション引き寄せの法則について記されている「ザ・シークレット」という本から広まり、日本では催眠術師の苫米地英人氏が紹介しているようです。そこで今回は「ザ・シークレット」の思想と催眠の関係を紹介したいと思います。

催眠の始まりはフランツ・アントン・メスメルという18世紀の医者から始まります。メスメルは磁石を患者に当てることで病気を治療することに成功し、人間の内部の磁気を整えることで病気を治すことができると考えました。18世紀というと電池が発明される前の時代で、電気や磁気について深い研究がされる前です。なのでこのような発想になること自体は仕方がない部分もありますが、当時の学者からも批判を浴びています。後にメスメルが行ったのは今で言う催眠術であることがわかりますが、その後もメスメルの治療法メスメリズムを使う人が現れます。中でも有名なのは19世紀の心理療法家のフィニアス・クインビーです。クインビーは助手にメスメリズムを施すことで間違った治療薬であっても病気が治ることを示し(今で言うプラシーボ効果)、「病気の原因は間違った信仰である」としました。つまり、神を信じ救われることを信じていれば病気は治ると考えたのです。

メスメリズムが民間に広まった頃に、スピリチュアルの世界ではキリスト教での「信じるものは救われる」という考え方と、アジアから取り入れた仏教の「輪廻転生」の考え方が結びつき、「輪廻を繰り返すことで少しずつ神に近づく」という思想が生まれます。この思想はブラヴァツキー夫人の神智学協会から始まり、かつての魔術的なフリーメイソンナチスなどの反ユダヤ思想、現代日本オウム真理教幸福の科学に至るまで広く理解されている思想です。このことについては大田俊寛氏の『現代オカルトの根源』に書かれているので読んでみてください。

メスメリズムとこのスピリチュアル的思想は「ザ・シークレット」に書かれているニューエイジという思想に繋がります。強く思うことで夢を実現することができ、その方法として催眠を使うという思想はこのような歴史の上にできあがりました。しかし、これだけではキリスト教徒でない私達には信じることは難しいように思います。この欧米で育った思想に変わる私達でも納得できる説明がタイムリープには必要です。